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15世紀に琉球王国の尚泰久が(万国津梁の鐘)に鐘銘に夢と夢の架け橋、蓬莱島と刻んでいるように、琉球は人と人の和の心によって交易する国境のない国として栄えていました。世界一長寿の日本の中で、ことに日本一を誇る沖縄の長寿は長い歴史と伝統文化の中で育まれてきましたが、戦後の欧米化した飽食と怠惰の生活に浸りきった結果招来したメタボリック症候群によって、もろくも崩れ去ろうとしています。それを復活させるためには、ヘルススクリーニングの結果をふまえての生活改善が肝要であります。それはまさに伝統的 Okinawa Life Style (Okinawa Program) による自助と共助の推進に他なりません。
そのためには沖縄百寿者を筆頭とした健康長寿者に継承されている沖縄長寿の伝統生活文化の中からその要素を抽出しそれを実証し、その有効性を科学的に解明しなければなりません。 沖縄の長寿ライフスタイルを紹介した私の著書『THE OKINAWA PROGRAM』が、2001年にアメリカをかわきりに世界中で出版されベストセラーの栄冠を得ました。そこには沖縄独特の伝統生活文化が詳述されています。ところで、長寿地域は単なる異なる地域、異なるpopulation※1の比較からでは決定できません。地域のコホート群※2の縦断研究によって初めて査証されるものです。総合健診や人間ドックは潜在疾病を未然に発見して、早期治療へとつなげることのみを目的と考えがちです。それらは単に健診に終始するのではなく、疾病予防に重点を置くべきです。それは事後処理・指導によって縦断的なフォローアップをすることですから、生活介入による一種のコホート研究でもあります。
しかし、Antiaging Lifestyle (アンチエイジング・ライフスタイル) の生活介入の目的は、肥満や喫煙などの危険因子の排除もさることながら、ポジティブな健康の増進やウェルネスの推進にもつながることでもあります。それは身体的健康、精神的健康だけではなく、社会的健康、さらには魂的健康をも兼ね備えた高い活動能力を持った心豊かな生涯、さらには活気あふれる成功長寿を得んとすることにあります。それはまさに『Okinawa Program』の趣旨なのです。
おきなわ健康財団は「沖縄プログラム」を展開するためにふさわしい機会を提供してくれる最高の場です。それは疾病に関する1次から3次予防に至る予防医学のみではなく保健から医療福祉にまたぐ広大なベクトルに及んでいます。
本財団は世界の津梁(架け橋)である沖縄でしかも沖縄伝統文化発祥地であるうるま市で産声をあげたことに大きな意義があります。本財団が途に着いた暁には沖縄、日本だけではなく全世界の人々が沖縄Antiaging Lifestyleを享受でき、さらに沖縄を健康長寿のメッカとして参集して頂き、沖縄のエンターテイメント文化を堪能して頂くとともに、健康長寿文化研究成果を世界に向けて沖縄から発信できることに我々一同胸を膨らませております。
財団法人 おきなわ健康長寿研究開発センター
会長 鈴木 信
| 経歴 | 慶應義塾大学医学部 卒業 国立東京第二病院 内科 厚生技官 メルボルン大学王立メルボルン病院 心臓科 琉球大学医学部 附属病院 地域医療部 教授 琉球大学医学部 地域医療センター センター長 沖縄長寿科学研究センター所長 財団法人 おきなわ健康長寿研究開発センター 附属 江洲クリニック 循環器内科医師 |
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| 専門 | 循環器内科 |
| 受賞学術賞 | 日本心臓財団賞 第40回・44回 千代田生命社会厚生事業 西日本文化賞 功労賞 財団法人沖縄県医科学研究財団 |
| 著書 | データで見る百歳の科学 (大修館書店) 2000年 THE OKINAWA PROGRAM(Random House) 2001年 沖縄式食生活革命(飛鳥新社) 2004年 他 著者多数 |


